シチュエーション

小説

レーサーより向いていた職業

逆転する立場控室の薄暗い蛍光灯の下、俺は一人きりだった。汗の染み込んだレーシングスーツを脱ぎ捨て、椅子に腰を下ろす。そこで目に入ったのは、隅のラックに無造作にかけられたレースクイーンの衣装だった。伸縮性のあるボディスーツは、ポリエステル特有...
会社・オフィス

人生を好転させる為の方法

人生の決断営業の仕事を始めて三年。僕はずっと底辺を這いつくばっていた。毎月の成績表はいつも最下位。上司の叱責は日常茶飯事で、同僚たちの視線も冷たかった。転職を考えたことは何度もある。でも、僕にできる仕事なんて他にあるだろうか。そんな勇気はな...
小説

白いドレスがほどけるとき

モデルの依頼純白のドレスは驚くほど軽やかだった。袖口から指先へと流れるレースはまるで繊細な波のようで、腕を少しでも動かせばふわりと空気をはらんで揺れる。上半身を締め上げるコルセットは僕の体を優しく包み込むようだった。「バックショットだけでい...
店舗・商業施設

蝋燭の灯が俺を溶かす

怪しい占い師休日出勤。もはや休日の意味を失った言葉。俺は淡々とカレンダーを睨みつけ、ため息と一緒にスーツを羽織った。仕事も、恋愛も、何もかもがうまくいかない。生きる意味って、どこで売ってるんだろうな。帰り道、ふと足が止まった。路地裏に佇む、...
小説

彼と共有する秘密の趣味

着せたい服……?俺は男性として恵まれた人生だ。顔が整っていて、高身長で、女性にもそこそこモテてきた。しかし、そんなのはどうでもいい。俺には誰にも言えない秘密があるのだ。それは女装に興味があるってこと。子どものころ、親の目を盗んでは姉貴の制服...
小説

家庭用脱毛器の恐怖

格安脱毛器VIO脱毛。女性だけでなく男性も清潔感が求められる昨今。僕自身も前から興味だけは持っていた。ある夜、布団にくるまりながらスマホをいじっていた。脱毛サロンやクリニックの価格表を見て驚愕した。20万円以上? しかも何回も通う必要がある...
自宅・友人宅

高校デビューは美しく

幼馴染の教育僕はどこにでもいる、地味な中学生だった。クラスでは空気みたいな存在で、特に得意なこともなかった。だからこそ、高校デビューに賭けていた。「ねえ、どうしたら僕って垢抜けるかな?」隣の家に住んでいる幼なじみの女の子に相談すると、彼女は...
会社・オフィス

僕が選んだ“女子社員”という道

やっと手にした採用通知僕はとうとう"採用通知"を手にした。思わずその紙を何度も見返した。落ちた企業が100社を超え、面接で「声が子供っぽいね」と笑われたことも数え切れない。それでもやっと掴んだこの内定は、僕にとって救いだった。大学の奨学金返...
小説

残業の果てに辿り着いた、僕の新しい世界

女子社員の暇つぶし会社の時計は21時を指していた。ようやく仕事が片付いた解放感と、金曜日の夜という事で、女子社員たちはお菓子をつまみながら軽口を叩いている。「もうやることないし、暇つぶししよっか」悪戯っぽい声が飛ぶ。その時、彼女たちの視線が...
タイトルとURLをコピーしました