先生の呼び出し
「へへっ、今日も完璧だったな!」
給食の時間、俺の“カエル落書き作戦”は大成功だった。先生のイスにそっと置いた紙には、デカデカとニヤけたカエルと、『先生の宝物!』って書いてやった。みんな肩ぷるぷる震わせて笑ってて、「ぶっ」「くっくっ」って爆笑の大合唱。俺、マジでクラスのスター。
でも──
「あなた、放課後、教室に残りなさい」
その一言で、俺の心臓が「ギュウウウゥゥ」って音立ててしぼんだ。
ガーン!!
放課後。人気のない教室は、シーン……ってしてて、イスのきしむ音すら怖い。さっきまでワイワイしてたこの場所が、まるで裁判所みたいに見える。
キィ……
ドアがゆっくり開いた。
「来た……!」
先生が入ってくる。トントンって響くヒールの音、腕を組んで近づいてきた先生は──笑ってる。でもその目は、ちょっとコワい。
「カエルの絵、なかなか味があったけどね。イタズラはイタズラ。今日は、特別なお仕置きがあるの」
俺の目の前に、先生がすっ…と紙袋を差し出す。
「こ、これって……女の子の服じゃん!」
中には、ピンクのフリルTシャツと、めちゃ短いデニムのショーパン。そして、白いハイソックス。
「いまからあなたにはこれを着て貰います」
「そんなのムリっ!なんで俺がこんな──」
「ふふ、“先生の宝物”はカエルだったんでしょ?だったら、“あなたの宝物”は女の子の服なんだよ」
にっこり笑う先生の声が、鼓膜にじんじん響く。もう着替えないと許してもらえない事ぐらい、俺にもわかっていた…。
……カチャ。スル……クイッ。
Tシャツの生地は、サラサラしてて、ちょっとひんやり。でも腕を通すとすぐに体にピタッとくっついて、フリルが胸のとこでフワッと揺れる。……うわ、なんか甘いにおいする。先生の柔軟剤かな……。
そして、ショートパンツ。
……これ、短っ!!
履いた瞬間、足がスースーして、下着が見えそうで怖い。白のハイソックスのせいで、太ももがより際立っている。
先生はじっと俺の足元を見てて、にっこり。
「ちゃんと似合ってる。そのまま、鏡の前に立ってごらんなさい」
言われるまま、教室の隅の姿見の前へ。
そこに映った“俺”は──ぜんぜん“俺”じゃなかった。
ピンクのフリルに包まれた上半身。露出しまくりのショーパンから、まっすぐな脚。そんでもって、頬がほんのり赤くて……なんか、可愛い。
「うそ……これ、俺なの……?」
胸がきゅんってなった。気持ち悪いのに、目が離せなかった。視線の先には、俺じゃない“女の子”がいた。
「さて。次は“反省文”ね。この服のまま、椅子に座って書くこと」
先生が黒板の方へ行きながら、ふと振り返って言った。
「静かにね。誰か来たら……困るでしょ?」
「や、やだ……こんな姿、見られたら……!」
クラスの子に見られたら…それを想像すると、顔がカーッと熱くなって、心臓バクバクして──
……トン……トン……
廊下の方から、誰かの足音が……近づいてきてる!?
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