プロローグ
目が覚めた瞬間、鼻に残るのは、あの甘ったるい花の香りだった。
どうしてこんな事に…。
俺はただ、SNS上で女性を批判しただけだった。ただそれだけなのに…。
ある日の会社帰り、暗い夜道を歩いていると、後ろから顔面にハンカチをあてがわれた。甘い花の香りがした瞬間、俺の意識は遠のいていった。
そして今——俺は鏡張りの小部屋に閉じ込められている。
四方を囲む鏡に映るのは、明らかに“俺”ではなかった。
ふわふわのフリルのついた黒いワンピース。胸元にはリボンがあしらわれ、頭にはバラのカチューシャ。
膝丈の編みタイツに黒のローヒール。首元にはリボンのチョーカー。何より、俺の顔が……薄化粧で、唇が艶やかなピンクに染り、ふわふわのロングのウィッグを被らされていた。
「ふざけんな……!」
反射的にそう叫んだ瞬間、鏡の奥から「ピッ」という電子音とともに天井のスピーカーが鳴った。
『不適切な発言を検出。言葉遣い、やり直し。次は銃口が開きます』
直後、部屋の隅にある黒いレンズのような機械が、カチ、と冷たい音を立てた。レーザーのような赤い光が俺の胸元にピタリと定められている。
ぞっとした。冗談じゃない。本気だ。
「あ、あの……ごめんなさい……っ」
自分でも信じられないほど高く、情けない声が漏れた。
情けなくて悔しくて、でも体が勝手に震えて従ってしまう。

『よくできました。あなた連日、SNS上にて女性を批判し続けましたので、”女性批判罪”が適用されました。本日からあなたには女性になって貰います。こちらのメニューをご覧ください』
すると、部屋の鏡の一面がモニターに変わり、俺が行わなければならないという”矯正メニュー”が表示された。
①おしとやか言葉レッスン
「俺」や「だろ」などの“男性語”を使うたびに電気ショック。語尾は「〜です」「〜ですの♡」限定。
②自撮り美少女講習
フリフリの服を着た状態で「自分がいちばん可愛い」と思える角度・ポーズ・笑顔を毎日20枚撮影してSNS風システムに提出。スコアが低いと罰ゲーム。
③お仕置きフィードバック・タイム
「今日はちゃんと女の子らしくできましたか?」というAIの問いに「はい♡」と答えなければ罰。自己評価で“女の子”として何点かも毎日申告。
④音読:官能乙女小説
画面に表示される少女向け恋愛官能小説を、甘くとろけた声で音読。感情を込めないと、羞恥的な文章がどんどん過激に。
⑤お尻ふりふりウォーキング
極端なミニスカ&ヒールで、部屋中に設置されたライン上を「可愛く歩く」訓練。うまくできないとスカートが自動でめくれて羞恥ポーズを取らされる。
⑥下着フィッティングチェック
レースのブラ&パンティを毎朝“自分で選び”“自分で着ける”。間違ったサイズや似合わない色を選ぶと、AIによる「女子力低下警告」が出る。
⑦擬似お化粧タイムアタック
制限時間内に指定されたメイクを正確に仕上げる訓練。遅れたら「男子に戻りたい気持ちがある」と判断され、催眠強化処置へ。
⑧お嬢様ごっこロールプレイ
「ごきげんよう」「まぁ、イヤン♡」「あら、そんなこと言っちゃダメですの」など、“お嬢様言葉”限定の会話ロールプレイ。
⑨性感帯感覚テスト
敏感に改造された身体の反応を試す訓練。フェザータッチや音声刺激などに対して“女の子らしく”悶えられないと追加刺激が与えられる。
⑩催眠セルフ命令暗示
鏡の中の“自分”と向き合いながら、「私は女の子」「私は可愛い」「私は男に戻りたくない」と毎日100回、甘い声で復唱。拒否すると記憶の上書き処理が開始。
おしとやか言葉レッスン
「ったく、俺にこんな格好させやがって、誰の趣味——ビリビリビリッ!!」
「ひゃああッ♡!? な、なにこれ……っ!?っあ、また……っ!」
言葉の終わりを告げる前に、胸元のセンサーが小さく光り、電流が甘く肌を貫いた。足元が崩れ、フリルだらけのスカートが床にしなだれかかる。
『“俺”は男性語です。次回からは「わたくし」または「わたし」に言い換えてください』
「わ、わ、わたくし……? な、なんだよそん、のっ……ああっ!♡」
——まただ。“なんだよ”という言葉に反応したのか、今度は太腿のあたりがピリリとしびれる。
『“〜だよ”“〜だろ”も使用禁止です。“〜です”または“〜ですの♡”をご使用ください』
歯を食いしばって堪える。けれど、反射的に出る“男言葉”を抑え込むのは、想像以上に難しい。
だけど——
「……が、がんばりますの……♡」
言い直した瞬間、刺激はピタリと止み、優しいチャイム音が鳴った。
それが、なぜか少しだけ、嬉しかった。

自撮り美少女講習
「もっと笑って下さい。もう少しあご引いて。“可愛いって思われたい”顔をして下さい」
AIの指示に従いながら、スマホカメラの前でポーズを取る。カチューシャで押さえた前髪、リボンタイ、レースのブラウス——まるで誰かのドールみたいな格好。
「じ、自分がいちばん可愛い……って、思いながら……」
カシャッ。1枚。ぎこちない微笑み。
カシャッ。2枚。内股で指先を顎に添えて。
カシャッ。3枚。くるっとターンして、振り向きざまのポーズ。
——20枚撮り終えるころには、太腿の間が汗ばんで、足元がふらついていた。
『提出完了。美少女スコア:59点。目標点数未達成。罰ゲームモードを起動します』
「や、やだっ……そんな……」
返答する間もなく、パネルに今日の写真が一覧表示され、AIの音声が冷酷に響く。
『笑顔が硬いですね。もっと、自分の可愛さを信じましょう。罰として、本日分を“動画”で再提出してください』
「う、動くの……!?こ、こんな格好で……!? っは、はい……♡」
羞恥心で耳まで真っ赤になりながらも、カメラを回す指が止まらなかった。
お仕置きフィードバック・タイム
「本日のしつけメニュー、すべて完了。では最後のフィードバック・タイムに移ります」
ピコンとチャイムが鳴り、目の前のスクリーンに淡く光が差す。部屋の照明がやわらかいピンク色になり、柔らかいソファに腰掛けて“今日のわたし”を振り返る時間がやってきた。
『今日はちゃんと、女の子らしくできましたか?』
問いかけるAIの声は、やさしくも逆らえない、どこかママのような響き。
「……はい♡ きょ、今日は……おしとやかに、ふるまえたと思いますの……♡」
喉が詰まりそうになる。けれど、言葉にしなければ、あの“刺激”がまた——
『自己評価をお願いします。“女の子スコア”は何点ですか?』
「え、えっと……♡ なな、七十五点、くらい……ですの……♡」
『なるほど。向上心は大事です。 明日は“笑顔のキープ”を課題にしましょうね』
優しい声の後、画面に“Good Girl♡”のスタンプが表示された。
ホッとしたと同時に、胸の奥にひとつ、くすぐったい感覚が芽生える。
——まるで、ちゃんと“褒められた”ことが、嬉しくなってしまったかのように。
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