バイト先のカフェは、駅近の路地裏にある小さなお洒落カフェだった。
店内はウッド調で統一され、ガラス越しに差し込む自然光が、ふわっとした空気を演出している。
お客様のほとんどは女性で、読書をしたり、写真を撮ったり、おしゃべりを楽しんだり……その空間は僕にとって、心地よくもあり、どこか場違いにも思えた。
でも、時給は良かったし、店長がとても綺麗だったから、そこにいる理由はそれで十分だった。
店長は二十代後半くらいだろうか。腰まであるゆるい茶髪に、ピンと通った鼻筋。背筋をすっと伸ばして歩く姿は、誰よりもこのカフェに馴染んでいた。
──あの日までは、ただのバイトだった。
その日は僕がクローズ担当で、他のスタッフはみんな帰ったはずだった。
誰もいない静まり返った店内、バックヤードのスタッフのロッカー。ふと店長のロッカーを開けた。中には香水のような甘い匂いのする衣類が数点……その中に、薄いピンク色のレースの下着が入っていた。
その繊細な布地に、つい手が伸びた──その瞬間だった。
「……何してるの?」
背後から凍りつくような声がした。
振り返ると、店長が扉の向こうに立っていた。手にはスマホ。……どうやら、撮られていた。
「えっ……ち、違っ……これは……!」
僕は慌てて手を引っ込めたが、遅すぎた。
指先には、まだあの柔らかいレースの感触が残っていて、それが余計に言い訳を空虚にしていた。
店長はゆっくりと近づいてきて、僕のすぐ目の前まで来ると、鼻で笑った。
「違うって何?見てただけじゃなくて、触ってたじゃない。しかも、顔が真っ赤になってたけど……興奮してたの?」
「……ち、ちが……」
「これ、大学に通報したらどうなると思う?」
スマホの画面をこちらに向けてきた。
そこには、僕が下着に手を伸ばしている決定的な瞬間が、鮮明に映っていた。
「それとも、警察の方がいい?」
僕は何も言えなかった。喉がひゅっと縮まって、言葉が出てこない。
ごめんなさい、やめてください──そう叫びたかったのに。
「ふぅん……じゃあ、交渉しましょ。私が通報しない代わりに、あなたには罰を受けてもらう。納得できるでしょ?」
「ば、罰って……」
「そうね……まずは、私の用意した下着を身につけて、バイトしてもらおうかしら」

そう言って、ロッカーの奥から取り出されたのは、濃い紫のブラとショーツだった。
刺繍が入っていて、妙に艶っぽい。どこか濡れたように光って見えた。
「しっかり着けて。白のTシャツの下に。間違いなく透けちゃうけど、気にせずに堂々とお仕事してね?」
「……む、無理です……そんなの……!」
「無理?じゃあ、この動画を警察と大学に見せないと。もちろんお店の子たちにも送らなきゃ…」
目の前でスマホの送信ボタンがにじり寄る。
僕の身体が、勝手に動いた。
震える手で下着を受け取ると、店長は笑って言った。
「早上がりのつもりだったけど、戻ってきて正解だったよ」
僕の顔が一気に熱くなる。
最初から、罠だったんじゃないか。けど、もう遅かった。
「でも、思ったより似合いそう。ほら、早く着替えて。脱ぐとこも見てあげる」
「っ……!」
店長の目が、僕の制服のボタンをじっと見つめていた。
その視線だけで、服が透けて見える気がして、背中がゾクッとした。
「……明日からは、メイクも覚えなきゃね。せっかく女の子の格好するんだもの、ちゃんと仕上げなきゃ」
その言葉が、胸の奥にぐさりと刺さった。
でも、抗うことはできなかった。できるはずもなかった。
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