ホルモン異常――静かに始まる、体の書き換え

仕事中、急に視界が歪んだ。
瞼が急に重くなり、膝から崩れ落ちる。

「大丈夫ですか!?」
同僚の声が遠くに聞こえる。

そのまま俺は、会社の床で意識を失った。

気づくと、白い天井。
点滴のチューブが腕に繋がれている。
ぼんやりした視界の先で、医師がカルテをめくった。

「検査の結果、男性ホルモンが異常に分泌されています」

「……え?」

「このままでは内臓に負担がかかります。抑制のために、女性ホルモンを投与します」

「女性ホルモンを……ですか?」

「はい。バランスを取るにはそれしか方法がありません」

思考が追いつかない。
けれど医師は淡々と続けた。

「男性ホルモンの暴走は不定期です。ですので、普段から女性ホルモンを摂取して体を安定させてください」


その夜、ベッドで妻にすべてを話した。
彼女は、黙って俺の手を握った。

「あなたが元気でいてくれるなら、それでいいよ」その優しさに胸が締めつけられた。
同時に、何か大きな流れに巻き込まれていく不安もあった。

薬を飲み始めて一週間。
体調は不思議なほど安定していた。

朝、鏡の前でネクタイを締めようとすると、首元がすっきりして見える。
頬の血色もよく、肌は少しつややかだ。

一か月後。
ホルモンの影響で気分の波が激しくなり、些細なことで涙が出る。
その反面、体は軽く、体調は全く問題ない。
妻はそんな俺に、優しく紅茶を差し出す。

声まで妙に柔らかくなってきた。
インターホン越しに「奥さまですか?」と聞かれた瞬間――全身が固まった。


三か月が過ぎた頃。
体はもう、以前の“男の形”を忘れ始めていた。

胸の奥に、鈍い痛みが走る。
日を追うごとにそれは増していき、ついに我慢できず病院に駆け込んだ。

「急速に乳腺が発達しています。このままだと炎症が起きます」
「どうすれば……」
「早めの豊胸手術をおすすめします」

一瞬、呼吸が止まった。
でもその頃には、驚きよりも「やっぱりそうか」という感覚の方が強かった。


手術から、もう数か月が経った。
胸の重みには、ようやく慣れてきた。
鏡に映る自分の輪郭は、日に日に柔らかく、女性らしく変わっていく。

それでも――妻は、変わらず隣にいてくれる。

「今日は体調どう?」
夜、リビングの灯りの下で、妻が僕の肩に触れた。
その手つきが、いつもより少しだけゆっくりで、温かい。

「うん、大丈夫。もう痛みもほとんどないよ」
そう言うと、彼女は小さく息をついた。

「ねぇ……本当に、綺麗になったよね」
真っ直ぐな視線に、言葉が詰まる。

「そんなこと……」
そっと、彼女の指が頬をなぞった。

「男だった時よりも、何倍も魅力的……」
その言葉のあと、彼女はゆっくり顔を寄せた。

唇……舌先が触れた瞬間、息が止まる。
口元から体中に熱が広がっていった――。

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