推しが微笑んでくれるなら、僕はメイドになる。

知らなかった自分に出会う日

僕はいつものように、推しの彼女が働くメイドカフェの扉を押し開けた。柔らかな鈴の音と、甘い焼き菓子の香りが鼻をくすぐる。店内を見渡せば、笑顔で接客する彼女の姿が目に入り、胸の奥がじんわりと熱を帯びる。この瞬間だけは、僕は何もかも忘れられる。

今日もいつもの席でいつものメニューを頼もうと思っていた、その時だった。

「ちょっとお願いがあるんですけど…」

彼女に呼び止められ、奥のスタッフルームに案内された。何かお店に迷惑な事をしたのだろうか。心配になりアレコレと考えるが、もちろん心当たりがあるはずも無い。

そんな不安は全く違った形で裏切られる事となった。

「急なんですけど、今日これを着てもらえませんか?」

用意されていたのは、ふんわりと広がるパニエ、たっぷりのフリル。正真正銘、だれが見てもメイド服そのものだ。

冗談だと思った。でも、彼女の真剣な目がそれを否定する。

聞けば、今日シフトに入るはずだった女の子が急病で来られなくなり、代わりを探していたらしい。通常なら別のスタッフが代わるはずだけど、急すぎて誰も都合がつかなかったんだとか。そして、たまたまそこに居合わせた僕が“なんとなく雰囲気的にいけそう”と白羽の矢を立てられた、というのがことの真相だった。

「ちょ、ちょっと待って! 僕は男だし、無理に決まって――」

「お願いです!」

彼女の瞳が潤み、僕の胸の奥に鋭く刺さる。いや、それはずるい。そんな顔されたら、断れるわけないじゃないか。

「絶対に大丈夫です!顔も可愛いし、背もそんなに高くないからお客様も気づきませんよ!」

「いや、そこ褒められても…」

断る間もなく、僕はフリフリの布地に包まれる羽目になった。サテンのスカートは、歩くたびに軽やかに揺れる。タブリエが従順なメイドを演出し、スカートのすそからのぞく白いソックスが自分のものだなんて、到底信じられなかった。鏡に映る僕は…なんて言えばいいんだろう。女の子にしか見えない。

「めっちゃ似合ってます!」

彼女は嬉しそうに拍手したけど、僕の顔は恥ずかしさで真っ赤だった。

だが、それで終わらなかった。

「あらっ、あなた素質あるわね!」

突然現れた店長が、僕をじろじろと見つめてそう言ったのだ。そして次の瞬間、僕の運命はさらに狂わされた。

「今日からウチで働かない?“男の娘”枠でいけると思うんだよね!」

え、いや、ちょっと待ってくれ。僕はただの客で、ただの男だ。推しに会いに来ただけなのに、どうしてこんなことになってるんだ。

この先、僕の人生はどこに向かうのだろうか――。


かわいい、は逃げられない

「ほら、じっとしててください!」

推しの彼女が楽しげにリボンを結ぶ。鏡の前の僕は、相変わらずフリルに包まれたまま、ただされるがままだった。

あれから数週間。僕はすっかり店の“男の娘メイド”として働くようになっていた。最初は震えながら「おかえりなさいませ、ご主人様…」なんて言っていたのに、今ではもう自然に口をついて出る。慣れって怖い。

そんなある日、店長が言い出した。

「うちの店、今度メイド服以外で”コスプレデー”をやってみようと思うんだよね!」

えっ!ちょっと待て…これ以上、恥の上塗りをしろと言うのか…。

「いろんな衣装で接客することで、より楽しい空間を作れると思うんだよね~!」

店長は楽しげに企画書を振っていた。なんでも、毎週違うコンセプトの衣装を着て接客するらしい。そして、何を着るかは…

「メイドたちが相談して決めることになりました!」

――そう、僕の意思は一切考慮されなかった。

そして迎えた、運命の衣装選び。

店のバックルームには、見たこともないほどの衣装がズラリと並べられていた。セーラー服、チャイナドレス、ナース服、巫女服、果てはバニーガールまで。

「さぁ、どれがいいですか?」

「え、僕が選んでいいの?」

「ううん、みんなで決めます!」

僕が選ぶ余地なんて、最初からなかった。

「うーん、せっかくだから可愛いのがいいよね!」
「このセーラー服、絶対似合う!」
「いやいや、ニーソとセットならこのナース服じゃない?」

メイド仲間たちが目を輝かせながら、僕を着せ替え人形にしようと相談し始めた。次々と服を当てられ、試着を促される。

「ちょ、ちょっと待っ――」
「はい、脱いで脱いで~!」

逃げる暇もなく、僕の体はくるくると衣装チェンジの餌食にされていった。

「どうですか?」

そう言って鏡を覗き込む推しの彼女の顔は、すごく楽しそうだった。
試しに着せられたセーラー服は、ウエストがきゅっと締まっていて、スカートは妙に短い。胸元には大きなリボンが揺れていて、動くたびにスカートの裾がふわりと広がる。

「やっぱり似合いますね!」

「…もう帰りたい。」

僕のつぶやきは、誰にも届かなかった。

「さぁ次はチャイナドレスです!」

彼女の笑顔が眩しくて、僕はただ観念するしかなかった。

この先、僕の運命はどこへ向かうのか――。


推しの着せ替え人形

「ねぇ、私服ってどんなの着てるんですか?」

推しの彼女が、僕の顔を覗き込んだ。

「えっ、私服?」

「はい、だってここで着てる服って、全部お店の衣装じゃないですか?」
言われてみれば、確かにそうだ。メイド服、セーラー服、チャイナドレス…全部“仕事”のために着せられたもので、僕の意志とは無関係だった。そして、プライベートでは当然、いつものジーンズとTシャツ。

「……別に、普通の服しか持ってないけど?」

「“普通の服”って?」

彼女の瞳がきらりと輝く。なんだか、すごく嫌な予感がする。

「じゃあ、私が選びます!」

「えっ、何を?」

「お洋服!」

――こうして僕は、推しの彼女と街に出ることになった。

「お店の外で会うのって初めてですね!せっかくだし、色んなお店を見て回ろう!」

彼女は楽しそうに、僕の手を引いた。いつもならお客とメイドという距離感だったのに、今は普通にデートしているみたいで、なんだか落ち着かない。

「お店ではウィッグですけど、地毛もだいぶ伸びてきましたね!本当の女の子みたい…。もうウィッグもいらないんじゃないですか?」

そんな話をしながら最初に連れてこられたのは、ガーリーな雰囲気のショップだった。店内にはフリルやレースのついたブラウス、ふんわり広がるスカートがずらりと並ぶ。

「このワンピース、絶対似合います!」

「え、いや、こういうのって女の子が着るものでしょ?」

「でも、今さらじゃないですか?」

……それを言われると、何も言い返せない。

彼女が手に取ったのは、柔らかなベージュのチェックのワンピース。胸元に大きなリボンがついていて、袖には繊細なレース。

「ほら、試着しましょう!」

「いや、試着って……」

彼女はずっと笑顔だった。もう、諦めるしかない。

次に訪れたのは、大人っぽい雰囲気のセレクトショップだった。

「こういうのもアリですよね!」

そう言って差し出されたのは、落ち着いたクリーム色のニットと黒の、ミニスカート。さっきのお店のフリフリとは違う、洗練された雰囲気。

「すごく綺麗な感じになりそうです!」

「いや、僕、そんな“綺麗”とかじゃないから……」

「またまたぁ」

彼女はクスクス笑って、スカートを僕の腰にあてがう。鏡越しに映る姿は、どこか大人びていて――なんだか、ちょっとドキドキする。

さらに、カジュアルなショップやコスメショップも巡ることになった。

「このリップ、ちょっと塗ってみません?」

「えっ、化粧品まで!?」

「普段はメイクもお店でやってもらってるでしょ? だから、自分でできるようになったほうがいいじゃないですか
!」

鏡の前で、彼女が優しく口元に色をのせる。普段よりも唇がぷるんとして、妙に女の子らしい。

「……」

「似合いますね!」

彼女が微笑むと、恥ずかしさとは別の感情が生まれていた。

「ふぅ、たくさん見ましたね!」

ショッピング袋を抱える僕を見て、彼女は満足そうに微笑んだ。フリフリのワンピース、落ち着いたブラウス、大人っぽいスカート、そしてほんの少しの化粧品。

「なんか、すごいことになったな……」

「いいんですよ! 可愛くなるのって、楽しいことですから!」

自分の事の様にはしゃぐ彼女を見て、僕は様々な感情が入り混じりながら、彼女の隣を歩いていた。


カメラ越しの現実逃避

「もうちょっとこっち寄って。そうそう、笑って!」

スマホを構えた彼女の腕が僕の肩に回されて、ぐいっと身体を引き寄せられる。近い。鼻先が触れそうなくらいに近くて、心臓が変な音を立てている。

「うんうん、いい表情になってきたね。照れてる顔、めちゃくちゃ可愛いよ!」

肩にかけられた手がすべって、今度は僕の背中を撫でるように移動する。ぞわっと鳥肌が立つけど、逃げられない。背筋を通るその感触は、くすぐったくて、でも少しだけ甘い。

フリルのついたメイド服。レースのカチューシャ。彼女が「似合ってる」って笑うたびに、その言葉に縛られて、逆らえなくなっていく。

「お帰りなさいませ、ご主人さま♡ 」

「……あっ、声かわいすぎる……やばっ、ちょっと鳥肌立った……!」

「そんな大げさな……!」

「ほんとだって~! ね、今の声もう一回やってみて?」

彼女の両手が僕の頬を包み込んで、強制的に顔をこちらに向けさせる。すべすべの指先が肌に触れて、くすぐったさと恥ずかしさで全身が熱くなる。

「……お帰りなさいませ、ご主人さま♡ 」

「はぁ~~……最高。ちょっとご褒美あげちゃおうかな」

「えっ……?」

彼女はすっと顔を近づけて、僕の頬に軽くキスをした。柔らかい感触が残るその場所に、思わず手を当てる。

「きゃっ……可愛い反応!そういうの、カメラに入れたかったなぁ」

思わず後ずさると、彼女が僕の腰を引き寄せるように抱きついてきた。レース越しに感じる肌の温度。腰のあたりをなぞる指先が、意図的すぎて心臓に悪い。

「ほら、ほっぺ赤いよ? 顔、もっと見せて?」

スマホを手にしながら、彼女の手が首筋をなぞる。僕の息が詰まるのを面白がるように、ゆっくり、じわじわと攻めてくる。

「これ、絶対バズるよ~。だってこんなに可愛いもん。……男の子なのに、ね?」

その言葉の“含み”に、どきりとする。彼女の指が顎のラインをなぞるたび、変なスイッチが入りそうで怖い。

「これ投稿するの、本当に……?」

「するよ? だって、もっと見せたくなっちゃったもん。この可愛い子のこと、いろんな人に」

ささやく声が耳たぶに触れる。はっきり言って、ゾクゾクする。こんなこと、普通にしてくる彼女の無邪気さが、逆に恐ろしい。

「じゃあ次は、ダンス動画いこっか。可愛い振り、教えてあげるね?」

「お、教えるって……?」

「まず、腰の動き。こう、ゆっくり……振って。ね、見てて」

彼女がスカートをつまんで腰を揺らす。それだけで視線を奪われるのに、「次はあなたの番ね?」と、僕の腰を自分の手で包み込んで、動かそうとする。

「ちょ、ちょっと、手が……!」

「え? こうやって動かすんだよ。ほら……素直にしないと、もっと密着しちゃうよ?」

くすくす笑いながら、彼女が背中にぴったり張りつく。体温と、指先と、息遣いが、全部くっついてきて――逃げ道がない。

「このままずっとこのお店で働こうかな…」

小さくつぶやいたその言葉は、彼女の胸の鼓動に吸い込まれて、消えていった。


推しのご帰宅日和

「いらっしゃいませ、ご主人様…!?」

その言葉を口にした瞬間、心臓が跳ねた。

なぜなら……今日、ご主人様としてご帰宅されたのは、他でもない、あの“彼女”だったからだ。

休日のはずの彼女が、わざわざ店に来るなんて聞いてない。淡いピンクのワンピースに白いカーディガン。髪は緩く巻かれていて、ほんのりとフローラルな香りが鼻先をくすぐった。

店の入り口で一瞬目が合ったとき、彼女はにこっと微笑んだ。

それだけで、体が熱くなった。

「……今日、お休みなんじゃ?」

「うん。でも、あなたの接客姿をちゃんと見てみたいなって思って」

軽い口調の裏に、どこか試すような色が滲んでいる。

——わざわざ、僕を見に来た?

意味を考える前に、背中がゾワッとした。他のお客の視線が、明らかにこちらに集中しているのがわかる。

フリルのついたミニスカートは、動くたびにふわりと舞う。黒のニーソが太ももに食い込み、胸元にはピンクのリボン。メイド服というにはあまりに甘く、あざとい服装——その中に“僕”がいる。

「こちらの席へどうぞ、ご主人様♡」

笑顔をつくる。ぎこちない声に、自分で違和感を覚える。それでも、彼女の目を見てしまうと…逃げられなかった。

席に案内すると、彼女はふわっと座り、足を組んだ。その仕草すら色っぽく見えるのは、僕が彼女に心を奪われているからだろうか。

「……今日は、私の“推し”として見に来ました!」

「お、推し?」

「うん、だって…」

彼女の目がすっと細くなり、いたずらっぽく微笑んだ。

「最近のあなた、ほんとうに可愛くなってきたから…」

ゾクン——背骨をなぞるような快感が、どこからともなく沸き上がった。

可愛い、って…言われた。

それがどうしようもなく嬉しくて、でも同時に、耐え難いほどの羞恥を呼び起こす。

他の客の視線が、ふとももに、胸元に、頬に、唇に——次々と突き刺さる。

僕が“男”であることを知っている人など、誰もいない。

僕は、誰が見ても“メイドの女の子”だ。

その事実が、たまらなく恥ずかしくて、たまらなく気持ちよかった。

「お水をお持ちしました♡」

彼女の前にグラスを差し出すと、ふいに手が触れた。

やわらかく、細くて、あたたかい指先。

「…ドキドキしてる?」

耳元で囁かれたその声に、頭が真っ白になった。

わかるのだろうか。いま僕の心臓が爆音を立てていること。スカートの中が、どうしようもなく熱くなっていること。

「ご、ご主人様…」

「……その声、もっと聞かせて?」

彼女が、あの彼女が、何かを試すような目で僕を見つめていた。

思わず口に手を当てた。

——こんな自分、誰にも見せたくなかったのに。

いや…もっと見てほしいと思っている自分が、いる。

「ねぇ……帰り、一緒に帰りません?今日は17時上がりですよね?」

その言葉が、いつもと違う音を立てて心に落ちた。

次の展開が、静かに、でも確実に動き出していた——。


揺れる電車と、その先…

帰り道の電車は、思ったよりも混んでいた。

人の波に押されるように、彼女と並んで二人、ロングシートに座る。以前、彼女とお出かけした際に買った女の子の服を今日も着ている。遠慮がちに少し離れて立つ僕。

「大丈夫。ね、こっち来て」

そう囁くように言いながら、彼女が僕の手をそっと引いた。
その手のやわらかさに、肩が小さく震える。

「……っ、ん」

座るとすぐに、彼女の太ももが僕の太ももにぴたりと触れた。その一瞬の体温が伝わってくる。
スカートの裾から伸びる脚。

「……すっごく、柔らかいね、脚。ねぇ、触れてるの、わかってる?」

「う、うん……っ」

周りの人の気配があるのに。電車の中なのに。
太ももが密着して、ふとももどうしがすれるたび、内ももがジワジワと熱を持っていく。
心臓の音が、耳の奥で跳ねていた。

キン、と鳴るブレーキ音。
揺れた拍子に、体が傾き、彼女の肩にもたれかかってしまう。
その瞬間、ふっと鼻先に花のような香りが抜けた。

——彼女の香り。

女の子の香水。甘くて、少しだけ大人っぽい香り。

「……ふふ、なんだか、恋人みたいだね」

「えっ、ちょっ……」

「ねぇ、このまま帰るの、もったいないなぁ」

耳元で囁かれた声が、鼓膜を優しく叩く。

「うち、寄ってかない?お茶くらい出すし……」

彼女の目が、僕のスカートのすそをちらっと見た。
その目の奥には、隠しようのない期待と、何かを試すような光が宿っていた。

「……すぐ近くだし。ね?」

断れるわけがなかった。


玄関のドアが閉じられる音に、空気が変わった。

彼女の部屋。白を基調にしたシンプルなインテリアの中に、ところどころ可愛らしいぬいぐるみやコスメが散りばめられている。

女の子の部屋、独特の匂いがした。
緊張でごくりと喉を鳴らす僕に、彼女がクスッと笑う。

「そんなに緊張してどうするの。お茶、淹れてくるね」

そう言ってキッチンへ向かう後ろ姿。揺れる髪、しなやかな腰つき。
僕は、あの彼女の部屋に、スカート姿で立っている。

「……変な感じだ」

でも、その“変”が、どこか心地いい。

身体の奥が、きゅんと疼くのを感じた。
やがて差し出された湯気立つカップを受け取ると、彼女は僕の隣に腰を下ろした。

「ねぇ、さっきの電車の中……ちょっとドキドキした?」

「……した、よ」

「やっぱり。脚、ぴったりくっついてたもんね」

「……っ」

彼女が、僕の太ももに指を這わせた。
スカートの上から、ゆっくりとなぞる。

指先の動きだけで、肌の内側がきゅうっと反応していく。

「……ほんとに、可愛い。全部…」

その言葉が、胸の奥に響く。
男としてじゃない。

“女の子”として、可愛いって言われた。
恥ずかしいのに、嬉しい。拒めない。逃げられない。

むしろ——もっと、見てほしい。

「メイク、直してあげる」

そう言って、彼女がポーチを手に取った。
リップ、チーク、アイシャドウ。
どれも、女の子の顔をつくる道具。

それが、僕に向けられていた。

スカートの中が、じんわり熱い。
椅子の上で落ち着かなくなる。

「そんな顔しないで。まだ触ってないのに……ね?」

彼女がリップを指に取り、僕の唇にそっと伸ばした。
ぷるん、と濡れた音がした。

「……やば……可愛すぎる」

その言葉が、身体の芯にまで届いていく。

「ねぇ、まだ帰りたくないよね?」

次の瞬間、彼女の手が、僕の首筋に触れた——。


メス堕ちさせられた夜

彼女の手が首筋や耳を滑るたび、肌がひんやりと反応する。柔らかな指先が、まるで羽のように軽く触れ、でもその感触は胸の奥に熱を灯す。部屋は彼女の甘い香水と吐息で、より一層、淫靡な香りに満たされていた。
心臓が、どくどくと鳴り響く。

「ん…ドキドキしてるでしょ?大丈夫だよ……」

彼女の声は蜜のように甘く、でもどこか意地悪だ。指が首筋から鎖骨へ、ゆっくりと降りてくる。スカートの裾が膝の上でずれて、素肌が空気に触れる。ぞくっと背筋が震え、太ももが無意識にすり合わさる。

「…っ、ダメ…ちょっと、待って…」

言葉が喉に詰まる。彼女の指が、スカートの上から内ももに触れる。薄い生地越しに、熱い感触がじかに伝わる。サラサラと布が擦れる音、指先の微かな圧力。身体の奥が、きゅんと疼く。

「ふふ、待ってなんて言わないで。ほら、こんなに熱くなってる…本当は待って欲しくなんてないでしょ?」

彼女が耳元で囁く。吐息が首筋に当たり、電流が走るように身体がびくんと跳ねる。恥ずかしい。男の自分ならこんな反応、絶対に見せなかった。なのに、この身体は彼女の言葉に、触れ合いに、勝手に反応してしまう。スカートの中が、じんわりと熱を持つ。

「ねぇ、もっと…いやらしい気分になっちゃおうか」

彼女が立ち上がり、クローゼットの引き出しを開ける。ガサゴソと布が擦れる音がして、彼女が手に持って戻ってきたのは、黒と白のセクシーメイド服だった。胸元が大胆に開き、スカートは短いどころか、股上10cmぐらいあり、股間は丸見えになってしまう。彼女がその服を僕の前に広げ、にっと笑う。

「これ、着てよ。お店のとは全然違う、エッチなメイド服…」

「え、うそ、そんな…恥ずかしい…!」

「だーめ。逃げられないよ。ほら、立って」

彼女の手が腕を掴む。抵抗しようとしたけど、その温もりに力が抜ける。立ち上がると、彼女がメイド服を僕の身体に当て、じっと見つめる。目は獲物を値踏みするようで、でもどこか優しい光を湛えている。

「…ほら、脱がせてあげる。いいよね?」

彼女の指が、僕のカットソーをすっぽりと脱がせ、更にスカートのファスナーに伸びる。ジジッと音を立てて、布が滑り落ちる。冷たい空気が太ももに触れ、思わず膝をすり合わせる。彼女の視線が、僕の下着ごと素肌をなぞる。羞恥が胸を締め付けるのに、なぜかその熱の心地いい。

「パンツも可愛いね……。女の子の下着だから…とっても苦しそうだね」

彼女の指先が、チョンと僕の先っぽに触れる。体中に電流が走る感覚……。何も考える事が出来ない……。セクシーメイド服を持った彼女の手が近づく。薄い生地が肌に触れる瞬間、身体が小さく震える。彼女が後ろに回り、背中のリボンをキュッと締める。身体が締め付けられ、息が一瞬詰まる。

「…っ、ん、きつ…すぎ…」

「ふふ、きつい方がエッチだよ。ほら、鏡見て」

姿見に映る自分。身体のラインをいやらしく強調するメイド服。鏡の中の自分は、ただのメイドじゃない。まるで欲情して自らの性を捧げるM女のメイドとして、淫らにそこに立っている。頬が熱くなる。恥ずかしいのに、目が離せない。

「ね、ほんとにエッチだね……もう、男になんて戻らなくていいよね?」

彼女の声が耳元で低く響く。言葉が胸の奥に突き刺さる。彼女の指が顎を持ち上げ、唇が近づく。吐息が唇に触れ、甘い香りが鼻腔をくすぐる。頭がぼうっとする。

「…もっと、気持ちいいこと、しよっか」

彼女の唇が、僕の唇に重なる。柔らかくて、熱くて、ほんのり甘いリップの味。舌が絡み合い、濡れた音が部屋に響く。身体の奥が、じゅんと熱くなる。彼女の手が腰に回り、ぎゅっと抱き寄せる。生地が彼女の身体に擦れ、シャリシャリと音を立てる。羞恥と快感が、頭の中で渦を巻く。

彼女の指が、胸元のレースをなぞる。敏感な部分に触れられ、声が漏れる。

「…っ、あ…」

彼女がクスッと笑い、耳元で囁く。

「こんな声、出しちゃって…ほんと、可愛いね」

羞恥で頭が真っ白になるのに、身体はもっと彼女を求めてしまう。

——もう、男の自分には戻れない。

そんな考えが頭をよぎる。彼女の唇が首筋に降り、軽く吸う。ちゅっと湿った音が、肌に響く。身体が勝手に反応し、腰が小さく揺れる。彼女の手が、スカートの下に滑り込み、太ももの内側をなぞる。熱い指先が、敏感な部分に近づくたび、身体がびくんと跳ねる。

「…こんなにガチガチで……さきっちょも濡れてる……。エッチな服を着させられて、責められて、嬉しいよね?」

彼女の言葉が、羞恥と快感をさらに煽る。頭がぐるぐるする。彼女の指が、さらに奥へ進む。身体が、彼女の動きに合わせて震える。メイド服が肌に擦れるたび、快感が全身を駆け巡る。

そして、彼女がそっと離れ、耳元で囁く。

「これから、もっと…嬉しくて…気持ちいい事を教えてあげるね…」

その言葉が、身体の芯に響く。彼女の目には、新たな欲望と、僕をさらに深く導く光が宿っていた。


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