サロンに漂う香りと違和感
「やっと終わった……」
休日出勤を終えた夕方、俺はシャツのボタンを一つ外し、スマホで見つけたエステサロンの扉をくぐった。『男性歓迎・リンパ集中コース』──それだけを頼りに、どうせなら自分を甘やかしてやろうと思っていた。
店内はオレンジの間接照明と、濃密なアロマの香りに包まれていた。鼻から吸い込んだ瞬間、頭がじんわりと痺れたような感覚になった。
「お疲れですね。特別なコースをご案内いたします。心と身体、両方ほぐして差し上げます」
促されるままバスローブに着替え、俺はエステベッドへと横たわった。サテンのようにとろけるシーツが、汗ばんだ素肌を撫でてくる。何かがおかしいと気づく前に、指先が俺の肩へと滑り込み──
「それでは、始めますね……ふふ」
とろり、と温かいオイルが首筋に垂れた。ぬちゅっ、ぬるん──その指先が肩から背中、そして腰へとなめらかに流れていくたび、皮膚の感度が異常に研ぎ澄まされていく。
なにか……おかしい。感覚が、いつもの“男の体”のそれじゃない。
肩が丸くなっていく。首筋が細くなり、指先の感触だけでゾクッと震えが走る。脇腹に指が触れた瞬間、そこが妙にくすぐったくて──でも、同時に甘く痺れるような感覚が走った。
「ふふ、よく反応しますね。順調に変化が進んでいますよ」
変化……? なんの話だ。だが、俺の胸が、ゆっくりと内側から張り出してきているのがわかった。オイルが流れ落ちる音が、ぷるんと柔らかい感触を伝えてくる。
「え……俺、何が起こって……!」
声が出ない。喉がかすれている。いや、違う──高く、甘く、細く、まるで女のような声が喉の奥から漏れている。
下腹部が熱を持ち始めた。太ももの内側に指が沿うと、「びくっ」と跳ねてしまった。それだけで、内ももがじっとり濡れるような錯覚すらある。骨盤の形が変わってきている──狭かったはずの腰回りが、緩やかに丸みを帯びて、脚のラインまで女のように。
何より、自分の肌が柔らかすぎる。指で触れるたび、弾力とぬくもりが跳ね返ってきて……女の体にしか感じたことのない、あの“ふにゅっ”とした触感が、自分に宿っているなんて──

「鏡、見てみますか?」
恐る恐る横目で覗いた鏡には、俺が映っていた。いや、“俺だったはずの女”が──
頬が紅く染まり、潤んだ瞳、色っぽく光る唇、濡れたように艶めく髪が肩に落ちている。唇を開けば、ひくりと濡れた声が漏れ出る。
「やだ……これ、俺じゃない……」
でも、なぜか目が離せなかった。息が熱い。胸が張って、ローブの内側から突き出している。それを自分の手で触れた瞬間、「あんっ」と声が漏れて──顔が、火照って止まらなかった。
「自分の身体で感じてしまうなんて、もうあなたは、女の子の入り口に立っていますね」
エステティシャンが静かにローブをずらす。露わになったのは、どこからどう見ても、女の身体だった。艶やかな肌、くびれた腰、小ぶりで尖ったバスト──そして、濡れ始めた内もも。
このままじゃ……俺、本当に戻れなくなる。いや、もう……。
「さぁ、次は……あなたの“中”を、もっと女性らしく整えていきましょうね」
彼女の声が耳元に落ちると同時に、俺の意識は甘くとろけていった──
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