俳優養成所の裏カリキュラム──男を女に変える羞恥のレオタード授業

緑のレオタードを着せられて…

俳優を目指す以上、どんなカリキュラムもこなさなければならない。

だけど今日の授業は、さすがに…常軌を逸していた。

[女性らしさを演じる実技]と題されたカリキュラム。
そこまではいい。演技の幅を広げるには必要だろう。

だが問題は、その格好だった。
配られたのは、全員に共通の衣装──深い緑色の、ピッタリとしたレオタード。

女ものだ。完全に。いや、それ以上に「女性らしさを強調」するための衣装だった。

「…こんなの…なんで着る必要があるんだよ…」

俺は思わず口の中で吐き捨てた。

だが、周囲の連中は黙って着替えていく。
みんな、同じ屈辱を飲み込んでいる。俳優になりたいなら、こんなことで逃げてられない──それは、俺もわかっていた。

更衣室の鏡の前。
レオタードを脚から通すと、冷たい布が内ももを撫でた。

太もも、腰、腹…そして、胸。
ぴったりと貼りついたその衣装は、俺の肉体の線をいやらしいくらいに際立たせた。

「……っ、なんだよこれ……」

鎖骨から肩へとフィットするライン。
身体の動きに合わせて微妙に揺れる布。
そして、レオタード越しでもわかるほどにうっすらと隆起した俺の乳首。
冷たいはずの布が、じわじわと熱を帯びていくような錯覚に襲われた。

顔を上げて、鏡を見た。
そこには──口元をきゅっと結んだ、細い首の女が立っていた。

……いや、俺だ。

頬はうっすら紅潮し、腰は女のようにくびれ、うねるようなシルエット。

……女の子、じゃないか。

恥ずかしさで頭がくらくらした。
なのに、心のどこかが――痺れるように疼いていた。

「演技の一環だ。演技のためなんだ」

そう何度も言い聞かせる。
なのに、目が離せなかった。鏡の中の俺の…いや、“彼女”の姿から。

「はい、じゃあそこのあなた。まずはポージングから。みんなの前で」

講師の声に、我に返る。
みんなの前に出る?この格好で?
心臓が痛いほど高鳴る。だが、足は勝手に前へ出た。

つま先立ちで、片手を腰に。
鏡の前でポーズを取った瞬間、俺は──
自分自身に、少しだけ興奮していることを、否定できなくなっていた。

目の奥が熱い。

吐く息が、色っぽくなっていく。
こんな自分……あり得ないのに。

「その目、いいじゃない。まるで恋を知った女の子みたいだよ」

講師の言葉に、ゾクリと背筋が震えた。

そしてこの時、確かに感じた。
身体の奥で何かが…目を覚まし始めている。


隣の“彼女”と始める会話劇

「よしっ!じゃあ今から“女の子同士の会話”を演じてもらいます。もちろん、仕草も声も完璧にね?」

講師の言葉に、スタジオの空気がピンと張りつめた。
ざわ……ざわざわ……静かなざわめきの中で、誰もが息を殺しているのがわかる。

20人以上の男たちが、ピタピタと貼りつく芋緑のレオタード姿で横並びになっている。
鎖骨が丸見えで、鼠径部まで見えそうなレオタードを着せられて……まるで滑稽な“見世物”だ。

なのに誰ひとり、抵抗の素振りすら見せない。

演技のため。俳優になるため。

それだけを合言葉に、みんなプライドを飲み込んでいる。

……俺も、だ。

「それじゃあ…そこの二人、ペアになって」

講師の白く細い指が、俺と隣の男を指す。
いや、“男”って言えるのか?

その姿は──華奢な首筋、内股の立ち姿、うっすらメイクが乗った顔……どう見ても“女の子”だった。

まるで鏡を見てるみたいだった。
俺自身も、同じ格好をしてるんだ。
頬が一気に熱くなった。わずかに、股間がきゅっと引き締まる。


「じゃあ、まず手を取り合って。親友同士みたいにね」

「……っ!」

ためらいながらも、震える指先が相手の手を探る。
すっ……と柔らかい手が絡みついた。

ふにゃり。
ぬくもり。
女の子みたいな、細くて熱い手。
……いや、違う。男のはずなんだ。なのに、どうして。

手の平が密着しただけで、心臓がばくんばくんと暴れ出す。

「恋バナでもしながら、おしゃべりしてみて」

無茶だ……そんなの、無理だ……
だけど、口が勝手に動く。

「こ、恋の話なんて、私……苦手だし……」

「っ!」

……え?
今……“私”って言った?

違う……俺はそんな一人称、使ったことない。
なのに、今の言い方……声色……まるで……本物の女の子みたいで──

「……うん、わかる。そういうのって、ちょっと恥ずかしいよね……」

隣の彼女──いや“彼”がそう返してくれた瞬間、目の奥がじんと熱くなった。

なんだこれ……俺……何やってんだ……

恥ずかしい。
なのに、指先のぬくもりを離したくなかった。
声を出すたび、体が、喉が、どこかじんわりと快感を覚えてしまう。

下腹部がうずく。
ヒップラインに張りついたレオタードが、呼吸に合わせてぴち、ぴち……と音を立てる。
脚の間に、じわっと湿り気を感じた気がして──
まさか、そんなはず……でも、止められない。

「ねぇ、好きな人とか……いるの?」

「っ……い、いないよ、そんな……」

「ふふ、じゃあ、好きなタイプは?」

「えっ、や、やだ……そういうの……」

一部始終を聞いていた講師が微笑みながら声を掛けた。

「今のあなたたち、すごく自然だわ。“女の子同士”の空気、出てる」

講師の笑顔が、酷だった。
褒められるたび、快感に変わる羞恥。
胸がきゅう、と締めつけられるように疼いた。

そんなときだった。

「ねえ……名前、なんて言うの?」

となりの彼女が、囁いた。
その瞳は、どこか優しくて……女の子だった。

「……え……な、名前……?」

なんで、こんな質問に答えられない?
演技のはずなのに、俺の本名が喉につかえて出てこない。

代わりに──
口が勝手に、ある名前を言っていた。

「……那奈、だよ……」

その瞬間、全身がぷるぷる震えた。
快感の芯に触れたみたいに。
俺の中で、確実に“俺じゃない何か”が目を覚ましたのを感じた。

演技のはずだったのに。
もう、「俺」が遠くなっていく。

『那奈……それが“私”なの?』

ふと、胸の奥でそんな声が響いた。

「ねえ、那奈ちゃん……終わっても、またお話してくれる?」

「……うん……いいよ……」

言ってしまった。
心の奥で、もう一人の“私”が、静かに微笑んでいた。

『ねえ……このまま、女の子でいたら、ダメかな?』


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