取引条件
俺はサッカー部のエースだ。常に皆の視線を集め、女子にもそれなりにモテてきた。そんな俺は今、フリルたっぷりのロリィタファッションに身を包んでいる。
全ての始まりは、あの化学のテストだった。
部活での練習が忙しすぎて、ろくに勉強する時間が取れなかった俺は、ついカンニングに手を染めてしまった。そして、運悪く担任の先生にバレた。
「停学になれば、大会に出られないわね。スカウトが注目する大会に出られないとなると、将来に影響するかもね」
その言葉に、俺の心臓は凍りついた。俺が停学になれば、チームはどうなる? プロになるという俺の夢は?
「でも、見逃してあげてもいいわ。その代わり…私の言うことを聞きなさい」
担任の先生は、意味深な笑みを浮かべながらそう告げた。そして、俺は仕方なく頷いた。
翌日、彼女に連れて行かれたのは演劇部の部室だった。
「ここで着替えなさい」
差し出されたのは、ピンク色のフリルがたっぷり付いたワンピースだった。袖にはレースが施されていて、まるでお人形の服のようだ。俺は息を呑んだ。
「冗談だろ……こんなの着られるわけがない!」
「じゃあ停学ね」
冷たく告げられ、俺は仕方なく服を手に取った。生地はサテンのように滑らかで、指先に吸い付く感触がする。袖を通すと、肌にひやりとした感触が走った。スカートの裾がふんわりと広がり、俺の膝を隠す。
鏡に映る俺は、もう「サッカー部のエース」ではなかった。俺の胸元には大きなリボンが飾られ、頭にはフリルの付いたヘッドドレスまで乗せられている。
当然の様にウィッグを被せられ、メイクを施される。
「うん、似合ってるじゃない。」
担任の先生は満足そうに頷き、俺は顔を真っ赤にしてうつむいた。
その日から、俺の二重生活が始まった。放課後はサッカー部のエースとして振る舞い、学校生活では空いた時間にフリルに包まれる日々。休み時間は勿論、授業中にも…。ドレスを着るたびに、羞恥心が俺の全身を支配する。
「どうしてこんなことに……」

でも、不思議なことに、毎日鏡の前でドレスに着替えるたび、胸の奥で何かがざわつく。恥ずかしいのに、目が離せない自分の姿。
次第に、俺はその感覚に戸惑い始めた。嫌なのに、逃げられない。フリルやリボンが、俺の心に少しずつ入り込んでくる。
「まだまだこれからよ。もっと素敵な服を用意しているんだから」
担任の言葉に、俺は再び顔を赤らめる。
これが、俺のカンニングの代償だ。そして、それ以上に大きな何かが、俺の中で目覚めようとしていた。
バレた相手
演劇部の部室に入り、担任の先生に言われるがままフリルたっぷりのロリータ服を着る日々。袖を通すたびに身体が震え、スカートの裾を握りしめる指先は汗ばんでいた。だけど、これも仕方がない。停学になればサッカーの大会に出られない。プライドを捨てて、この「罰」を受け入れていた。
──だが、その日、「秘密」は崩壊した。
「……先輩?」
背筋が凍る。振り向くと、扉の隙間から覗いていた後輩が立っていた。今まさにロリータ服を着ている姿を凝視している。
「ち、違う! これは……!」
慌てて弁明しようとするも、スカートのフリルがふわりと揺れた。視線を落とせば、白いタイツに包まれた脚が目に入り、羞恥で頭が真っ白になる。
後輩は一瞬きょとんとした表情を浮かべた後──何故か、ニヤリと笑った。
「へぇ、先輩ってこういう趣味あったんですね」
「いや、これには理由があって!」
必死で否定するが、じっと観察するような目で見つめられる。
「……ま、いいですよ。誰にも言いませんから」
「本当か!?」
「ただし……」
一歩近づかれる。
「俺もやってみたいんで、着せてください」
──は?
脳が理解を拒んだ。
「いや、お前何言って──」
「だって、めっちゃ似合ってるじゃないですか。俺も着たら、どんな感じになるのかなーって」
勝手にクローゼットを開け、ピンクのロリータ服を取り出した。ふわふわのレースに、可憐なリボン。毎日着せられている服と同じように、甘く、繊細なデザインの洋服。
「おい、本気で……」
「いやいや、先輩が可愛いんだから、俺だっていけますって!」
楽しそうに笑いながら、シャツを脱ぎ、ブラウスとジャンパースカートに袖を通す。俺が初めてこの服を着せられた時とは違い、戸惑いや抵抗は一切ない。

「……おお、すげぇ! フリルがふわふわだ!」
鏡の前でスカートをひらりと持ち上げ、純粋な笑顔を浮かべる後輩。
「どうですか?」
くるりと回り、目の前に立つ。予想以上に似合っている。というか、俺よりも似合っている気がして腹立たしい。
「……知らねぇよ」
顔を背けた耳まで、熱くなっていた。
こうして、「秘密」は思わぬ形で共有されることになり──気づけば、二人でロリータ服を着せられる日々が始まってしまったのだった。
ふたりでの稽古
「文化祭で劇に出なさい。ロリィタ姿で」
担任はそう言って、机に台本を置いた。ページをめくれば、中世風の“お姫様同士の恋物語”。演劇部が用意した企画だという。
「俺が……これを着て……!? 舞台に!?」
「ええ。条件はそれだけ。台本どおりに演じきってくれればいいから」
言葉の端に笑みを浮かべながら、担任はゆっくりと俺の反応を楽しんでいるようだった。
制服のポケットの中で、拳がぎゅっと握られる。
「……わかりました」
その一言が、すべての始まりだった。
文化祭の舞台が近づくにつれて、練習は本格的になった。演劇部の出し物は、恋に落ちた“お姫様”同士の悲恋──
当然、俺も後輩もロリィタドレスを着て舞台に立つ。俺がネイビーのクラロリ、あいつは紫のクラロリ。舞台上での配役は“恋人同士”ということになっていた。
最初は反発しかなかった。
けれど、夜の校舎に残って何度もセリフを交わすうち、少しずつ、心の奥がざわめいていく。
「……好きなの、あなたのこと……」
脚本のセリフを読みながら、白いレースに包まれた後輩の顔がすぐ目の前にある。照明はすでに落ち、部室に残るのは俺たちふたりだけ。
俺のスカートの裾がソファに広がり、レースの端が後輩の膝に重なっている。触れている、ほんの少し。でも、その距離がやたらに気になる。
「次、キスシーンですね……」
「は、飛ばしていいだろ!?」
「ダメですよ、練習なんで」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、後輩が俺の手を取る。
──なんだこの感覚は。心臓の鼓動が早まる。
「……ほんとに、可愛いですね。先輩」
唐突なその言葉に、ドレスの襟元までかっと熱くなる。
「……何言ってんだ、バカ」
「冗談じゃないです。だって、ずっと見てたら……本気で、そう思えてきて……」
俺のドレスの裾に触れていた指が、ふわりと滑って太ももの上に落ちる。そこは白いタイツの生地ごし。けれど、その柔らかな感触が、いやらしいくらいにはっきり伝わってくる。
「……やめろよ、こんな格好で……」

「でも、ドキドキしてるの、俺だけじゃないですよね?」
目が合った。その瞳の奥にある熱に、息が止まる。
そっと頬に触れられて、思わず目を閉じた。
―――なんで俺は、こんな格好で、後輩とこんな事になってるんだ。
でも確かに、ドレスの内側で、胸が高鳴っていた。
甘く、くすぐったく、どうしようもなく。
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