初めて立ったその日に…
友だちとふざけて賭けをした。女装してナンパ待ちして、どっちが先に男に声をかけられるか。負けたら奢りってだけのくだらない遊びだったけど、心のどこかで疼くような期待が抑えきれなかった。普段はただの冴えない男の俺が女の姿になるなんて、想像しただけで頭が熱くなって、胸が締め付けられる。
部屋で着替えて、メイクを済ませた。鏡に映った自分を見て、息が止まった。ツインテールに結ばれたウィッグの黒髪が肩に落ちて、チークで染まった頬が艶っぽい。スカートの裾から伸びる脚が白くて細くて、自分で見てもドキッとするくらいだった。指先が震えて、胸がキュンと締め付けられる。恥ずかしくてたまらないのに、どこかで「これ、俺…?」という悦びが湧いてきてた。

駅前の繁華街でナンパ待ち。スカートの裾を握り潰して、心臓がドクドクうるさい。風が脚を撫でるたびにヒュッと鳥肌が立って、羞恥心で逃げ出したくなる。でも、期待がそれを上回ってた。
すると30代くらいの男が近づいてきた。スーツが似合う、爽やかな人だ。
「ねえ、ひとり?」
声が低くて、耳に響く。顔がカッと熱くなって、勝負に勝った喜びが一瞬湧いた。けど、次の言葉で凍りついた。
「立ちんぼでしょ? いくら?」
立ちんぼ!? ナンパ待ちがこんな勘違いされるなんて、恥ずかしさで頭が真っ白になる。
「いや、男なんだけど…」
「女装してるの、分かってるよ。それでもいいと思っただけ」
え? 俺が男だってバレてるのに、それでも声かけてきたの? その一言で、心がぐちゃぐちゃになった。羞恥で死にそうだったのに、嬉しさが込み上げてきて、下半身がズキンと疼いた。
――男の言葉に流されるまま、路地裏に連れ込まれた。薄暗い壁に背中を押し付けられて、スカートの下に手が滑り込む。太ももを撫でられて、俺のあそこはもうガチガチに固まってた。
「や…っ」
恥ずかしくて思わず声が漏れるが、内心では「もっと触って欲しい」悦びが暴れてた。男の指が太ももの内側を這い、もっと奥に進んで、俺の固くなった部分を握られた瞬間、「グチュッ」って音と一緒に頭が真っ白になった。
「こんなに硬くして…可愛いね」
囁く男の唇が首筋に落ちた。熱い舌が肌を這う感触に「ハァ…ッ」と喘ぎが漏れた。恥ずかしくてたまらないのに、腰が勝手にクネッと動いて、もっと求めてる自分が気持ち悪くて、でも気持ちよくて…。
男の指が俺の先端を擦るたび、ヌチュヌチュという卑猥な音が路地裏に響く。
スカートの中でビクビク震えるのが止まらない。頭がクラクラして、「ダメっ…」って声が震えたけど、男の手が離れなくて、俺の体はもう疼いてどうしようもなかった。
男の唇が首から耳に移動して、チュウッって吸われるたび、全身がビクンッと跳ねた。スカートの下で熱くなったあそこが我慢できなくて、ドクドク脈打ってるのが分かる。男が耳元で
「気持ちいい?」
と囁いてきて、俺、恥ずかしさで言葉にならない声しか出せなかった。でも、体は正直で、腰がまたクネッと動いて、もっと触ってほしくてたまらなかった。
でも、そこで男は突然動きを止めた。
「今日はここでおしまい。これ、お礼と俺の連絡先」
1万円札と連絡先が書かれたメモ。俺は放心したまま路地裏に取り残されて、スカート握り潰しながら立ち尽くしてた。あの男、また会えるのか? この気持ち、どうすればいいんだ? 途中で止められた状況に切なくて頭の中がぐるぐるする。この先、自分がどうなるのか分からないまま、心臓だけがドクドク鳴ってる。
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